2018年5月21日、オランダ挌闘技大会「Figth Club Den Haag」に中川達彦が出場。惜しくも、オランダのベテラン格闘家マーク・ドゥンカン(Marc Duncan)に1Rタオル投入のTKOという惨敗を喫してしまった。
その裏には、過酷な減量がありました。 今回は中川達彦に直接語っていただいたので、その内容を伝えたいと思います。
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過酷な減量に挑む!
「CHAKURIKI 3」の武士正戦
今回の日本チームを編成してのオランダ遠征の話は、頃よりお世話に成って居るドージョーチャクリキジャパンの甘井もとゆき代表から2018年の年始の挨拶と同じ時期にお誘いを受けました。 オランダ大会での試合は70kg契約のMMA戦、過去に74kgまで落とした事は有るが30年以上それ以下の数字は見た事も無かった。
また話は前後するが、その1ヶ月前の師走の始めにも甘井代表より試合を組んで頂きました。2018年3月1日(木)後楽園ホールで行われたノブハヤシ20周年の記念大会 「CHAKURIKI 3」での武士正戦、ヘビー級契約でした。
この時甘井代表より暗に武士正選手は80kgは無いと聞かされて居ました。これはオランダ戦を見据えての「今から準備して下さい」と言う事だと思いましたが、負けたら元も子も無いと私は増量して武士正戦を迎えました。
武士正戦は90kgで挑み、結果は勝ちましたが、増量した身体を見た甘井代表の不安な顔が思い出されます。
その顔を心に刻み3月2日からの減量を開始することのなる。今回の減量は約20kgで猶予は約80日、未知の世界の減量となるのです。
国内で行った具体的な減量方法
具体的にどうやって減量したかと言うと、
起床後、練習前、就寝前に心拍数130~150を保つように、時速8~10km位で一時間前後のジョギング。
食事は、過去の10kgを超える減量で胃腸を壊しているので、なるべく血糖値を急激に上げ無い様に、分散(二時間置き位)に鳥のむね肉300gとブロッコリー一房を、毎朝茹でて、これを1日5~6回に分けて食べる。
これにより、会う人が「病気ですか?」と言う位みるみる痩せて行きました。
減量していつも思うのですが、いかに体内の水分を抜くかが勝負で、脂肪を落とす等は二の次です。但し軽量直前のサウナ等の所謂水抜きで頑張れば3~5kgは落とせるので、それまでは代謝を上げる為にも水分をどんどん摂った方が代謝も上がり汗も出やすいのです。
その際、私は常温の炭酸水(膨満感が有る為)を直前まで飲み放題(1日3L)で摂って居ました。因みに水分を摂らないと代謝が落ち、汗も出ず、肌は象の様にカサカサに成り手足がカリウム不足も相まって吊りまくります。 ここで面白い話を一つ。放尿時に指を添えると必ず物のサイズのまま指が吊るんですよ!! 女性の方へ、お下劣な話をお許しくさだれ(笑)
序でに減量中のNGはプロテインパウダーの摂取です。1g辺りのカロリーが高く飲んで居ると中々体重も落ちません。その体重で戦う事を最優先したければいけません。
またむね肉、ブロッコリーの食事をして居ると糖質が足りて無いので、低血糖で失神に近い感じで睡魔に襲われたり、フラフラで練習所ではなく集中力を異常に欠く時が有ります。こんな時は玄米を一口食べて(大分変わる)、その分動いたりしました。
こんな感じで何とか計量4日前に体重が72kgとなり、オランダ・アムステルダム行きのフライトに乗り込みました。